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2009年 06月 07日
この前の週末、R不動産サイトを通じて集まったサポートメンバーの方々を含む総勢8名で大片付け大会を行った。地元の方々の多大な協力も得て成果は上々。何と言っても自ら手を挙げて手伝ってくれたメンバーの動きは素晴らしかった。
閉め切られていた部屋や冷蔵庫を開けたときには「うっ‥!」という風景を見る場面も何度かあったが、皆まるでめげない。僕は最初の説明だけはそれらしくリーダーぶって行ったものの、途中からよくわからなくなってしまい、気づいたらメンバーに「すいません、僕もここ片付けた方がいいですかね‥?」「いえ、ここは私達やりますから。あっちにある重いものお願いします」「へい、わかりました!」という具合でかなりダメ男になっていた。 ともかく行きの船が強風で欠航になって一日遅れた分の時間ロスは見事にカバーできた。キッチン環境が整ったことで高野シェフは腕まくり、夜中に皆が寝静まった後に一人で台所で朝食の仕込みをする姿には気概を感じた。ともあれ体を動かして食べて飲んで寝るというのは素直にいいものだ。 漁協の方々も農協の方々もいろいろサポートして下さることになった。今回はじめて会った村一番の建設会社の会長さんも、厳しい目で僕の話を聞いた後「わかった。島で何かをやるのは甘くないが、俺は応援する」と気の引き締まる言葉を頂いた。 島での事業は難しい部分も多く、リスクを限定する必要があるからあまりお金はかけられない。だからこの夏のプロジェクトは、ある意味とても小さな話である。だが大事なことはコトの大小ではなく、僕らが何をしようとし、どんな気持ちで動くかということだ。照れくさいのであまり書かないけれど、好きな場所で、眠っている価値を掘り起こし新しい喜びを創ること、そして同時に都会ではやりにくいような場所のつくり方を試してみたいということがある。 この島の空気感やコミュニティのようなものには、僕らにある種の豊かさを気づかせる何かがある。うまくやればここにはもう一度、一定の人数の若い人々が住人として戻ってくるし、空き家になっている建物が素敵に蘇ることもあるだろう。そして都会の人を引きつけ癒すような新たな文化が小さく芽生えると思う。そういうふうにしなければいけないかどうかはまだはっきりとはわからないけれど。 店や宿もだいぶ苦労するだろうし失敗するかもしれない。が、人が来なければ呼び、呼んでも来なければ呼ぶために必要なことを聞いて色々やってみればいいし、逆に僕らがうまいものをつくって届けてもいい。ここではいろんな人が手を加えアイディアを出し、ズレていれば直し、完成することなく変化していきつつ、関わった人たちがそれぞれに豊かになるのがいい。夢想しながら現実を見据え、その間に答えをつくる。今すぐできることは限られているけれど、まずは「あるべき方向に向かう」ということが大事なのであり、そのための僕らの小さな行動が多分大きな意味を持っていく。一旦いい方向に歩き始めれば、人もコトも自然にいい形で動いていくものだ。 今日、木材とペンキが東京湾から出荷された。高城さん、頼んだ!
by ah_niijima
| 2009-06-07 18:29
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